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【2017年度版】英語の流行語・最新スラング12選

【2017年度版】英語の流行語・最新スラング12選

今年も残りわずかとなりました。

この時期、毎年話題になる流行語大賞も発表され、大賞には「忖度」「インスタ映え」が選ばれました。その他の候補も含め、2017年を代表する言葉たちを見て一年を振り返り始める人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は英語版流行語大賞とも言える "Word of the Year" に加え、今年流行った最新スラングもご紹介していきます。

もしかしたら2016年に流行っていたスラングはもう古いかもしれませんよ。

Word of the Year

英語でも流行語大賞に似た "Word of the Year" というものが存在します。

辞書サイト等のメディアがその年を象徴する言葉、もしくは流行った言葉、多く検索された言葉などをピックアップしてそれぞれ決定しています。

まずは2017年に各メディアが選んだワード・オブ・ザ・イヤーをその選定理由とともに見ていきましょう。

① fake news

イギリスのコリンズ英語辞典が選んだのは "fake news"。言葉通り、虚偽な内容の、事実ではない情報や報道を意味します。

多くの非現実的とも言える出来事が起こっている昨今、ネット上ではもはや何が真実で何が虚偽かを見分けるのも難しくなっています。

当局は今回の選定理由について次のように説明しています。

It has been derided by the leader of the free world and accused of influencing elections, but ‘fake news’ is today legitimate news as it is named Collins’ Word of the Year 2017.
「自由世界のリーダーにバカにされたり、選挙に影響を与えたと非難されたりしましたが、『フェイクニュース』はコリンズのワード・オブ・ザ・イヤー2017に選ばれ、本日は正当なニュースとなりました」

The word saw an unprecedented usage increase 365% since 2016.
「この言葉は、2016年から前代未聞の使用頻度365%増加となりました」

As defined by Collins, ‘fake news’ means “false, often sensational, information disseminated under the guise of news reporting”.
「コリンズはフェイクニューズを『ニュース報道を装って広められた、正しくない、多くの場合刺激的な情報』と定義しています」

"the leader of the free world"(自由世界のリーダー)は「米国大統領」を意味することが多く、今回はトランプ大統領を指しています。

② complicit

オンライン辞書サイトのディクショナリードットコム(Dictionary.com)が今年のワード・オブ・ザ・イヤーに選んだのは "complicit"

ディクショナリードットコムによれば、その意味は次の通り。

Choosing to be involved in an illegal or questionable act, especially with others; having partnership or involvement in wrongdoing.
「特に他の人と、違法なもしくは疑わしい行為に関わることを選択すること; 悪行への関与や結びつきを持つこと」

似たニュアンスの日本語を挙げると「共犯の」や「共謀した」になります。

今年のワードに "complicit" が選ばれたのも "fake news" と同じく、やはり政治的な話題の影響が大きかったようです。ディクショナリードットコムは選定理由について次のように解説しました。

The word complicit has sprung up in conversations this year about those who speak out against powerful figures and institutions and about those who stay silent.
「"complicit" という言葉は今年、権力がある人や団体に対して、非難の声を上げる人と、反対に口を閉ざしている人に関連して頻繁に使われた」

【2017年】流行った英語スラング

ここからは、今年アメリカで特に流行った英語スラングを紹介していきます。

"Millenials"(ミレニアル世代)が多用する最新の英語スラングを、あなたはいくつ知っているでしょうか?

*Millenials / Millenial Generation = 1980年代〜2000年代頃に生まれた世代。"millenium" = 「千年紀」、"millenial" = 「千年の」。

③ GOAT

"Greatest Of All Time"(史上最高)の頭文字で、「ヤギ」という意味の "goat" と同じく「ゴウト」と発音します。

スポーツ等、何かの分野で群を抜いて優れている人に対して使わることが多い。

ロジャー・ゴート・フェデラー…史上最高のプレイヤー

④ salty

"salt" は「塩」なので直訳は「塩気のある」「しょっぱい」ですね。スラングでは「怒っている」という意味で使われます。

「投票結果に "salty" になるなよ(怒るなよ)」

俺:〈塩をたくさん振っている→とても "salty" →激怒〉

日本語で「しょっぱい」は俗語として「情けない」のような意味で使われることもありますが、英語だと少し意味が異なりますね。

⑤ FR

"for real" の略。「本当に」「マジで」の意味です。

アップルビーズに来た時は値段は気にしないでいいんだよ、ハニー。何頼んでもいいよ、全然たいしたことないからマジで。

アップルビーズはアメリカのファミレスの名前です。

⑥ fam

"family"(家族)から来ています。意味は「いつメン」のようなニュアンスで親しい友人や知り合いのことを指します。 "squad" や "homies" に似ています。

アベンジャーズのいつメンと。プエルトリコのために50万ドル集まりました、ありがとうございます。

⑦ low key

「ひそかに」とか「控えめな」の意味で使われます。何か控えめな行動をするときや、あまり人に知られたくないことを言うときなどに、「秘密にしている」ことを表すことも。

逆の意味の "high key" もあります。

ホリデーショッピングが終わったときは、カジュアルな、控えめなハイタッチが必要ですよね

⑧ I’m dead

直訳すると「私は死んでいる」ですが、意味は「面白すぎる」「爆笑」です。「死ぬほど笑っている」のようなニュアンスですね。

爆笑wwww

⑨ thirsty

「喉が乾いた」という意味の "thirsty" ですが、スラングでは「何かが欲しい」「切望している」という意味で使われます。

「欲求不満」という性的なニュアンスを持つことも多いので使い方に注意が必要なワードです。

みんなが新しいミーム(画像ネタ)を欲しがってることをドレイクは知ってたから、はいどうぞ?

"meme" はネット上で見られる流行りのネタ画像のことです。日本語でいう「ネタ素材」のような感じ。ドレイクはカナダのラッパーで、これまで多くの "meme" を生み出してきました(というかネタにされてきた)。

暗闇の中で子供のおもちゃの車を踏んだとき

⑩ woke

本来「起きている」という意味の "woke"「社会問題に対して意識・知識がある」という意味で使われています。

特に人種差別や性差別などの話題において頻繁に登場します。このような話題に対して「眠っていない(無知ではない)」→「起きている(博識)」のようなニュアンスです。

"Stay woke" のように使われることが多い。

関心を持ち続けよう

⑪ shade

「悪口を言う」とか「バカにする」という意味です。 "throw shade" のように使われることが多い。

ちなみに "shade" の元の意味は「影」です。

女子は女子をサポートしよう。悪口を言うのはやめよう。憎むことをやめよう。お互いのために喜ぼう。愛することだけにしよう

⑫ suh

"What's up?" を言うのがめんどくさい人用の言葉。日本語だと「うぃっす」とか「よっす」みたいな感じでしょうか。

"What's up?" → "Sup?" → "Suh" です。発音は「サー」。

「うぃっす〜」
「ここ図書館だぞ」

*ヒソヒソ声で*
「うぃっす〜〜〜」

まとめ

いかがでしたか?

最新の流行語やスラングを理解することで、より英語の世界を楽しめるかと思います。また、海外旅行や留学に行ったときにスラングを少しでも知っていると現地の人と打ち解けやすいのではないでしょうか。

日本語と同じように英語の流行り言葉や若者言葉も日々刻々と変化していきます。

旬のうちに、ぜひ使ってみてはいかがですか?